I's Collectionの保管と展示

■効率良く保管し展示する
 箱の具体的な作り方

我々の国土は狭く、しかも平野が狭い。したがって住居も狭い。効率良く、安定保管するとともに、いつでもスグ見られる方法を考えなければならない。私が考えたものではないけれど、ウマイ方法のひとつなのでご紹介。


■ガラスケース

これは当コレクションの棚の一部である。ガラスケースの中に入っている。色々な大きさの標本がギッシリ並んでいる。

■A4書類ケース

これは当コレクションの書類ケースの一段。色々な大きさの箱をA4ギチギチに敷き詰めるにはコツがある。以下に、この箱の寸法や作り方を具体的に紹介しよう。


ガラスケースが置けない場合、あるいはハミ出た場合は、書類ケース(左)を使って整理。ちなみに、それぞれの箱に同封するラベルは右のような内容となっている。

■それぞれのサンプル

鉱物サンプルの内容はこんな感じ。丈夫な透明袋に、標本ラベルと付随する資料を同封し、箱の石の下に敷いてある。

■袋はこれ

透明袋とはこんなもの。左はラベルを入れる硬質ビニール袋(テレカに使われるモノと同等/ノリが付いていて開閉自由なタイプもあり)。箱の底の大きさに応じて選ぶ。ただのポリエチレンではない硬質の袋の中にラベルが入っていれば、石の重さでスレても汚れない。右はポリエチレン製の柔らかいチャック付きの袋。ラベルには不適当だが、細かい鉱物を入れるのに便利。

■魔法のタイル

A4の書類ケースにギチギチに敷き詰められ、かつ色々な鉱物標本の標準的な大きさに対応すると、この4種類になる。大きい石がない場合は下から3種でいいだろう。これにより、色々な標本が自由にアレンジでき、かつタイルのようにきれいに敷き詰められるのだ。こういう考え方を「モジュラリゼーション」という。日本の畳や襖と同じだね。

■展開図


展開図を載せておこう。それぞれの寸法は正確に。間違うと並べてもスキマが生じ、保管効率が落ちるから注意。点線は谷折り。実線はカット。片側だけが白い厚紙を使う場合は、内側が白くなるようにするとカッコいい。

■箱の作り方


厚紙を展開図のとおりに切ったら、この製本テープで巻いて箱にする。(かならず幅35ミリのものを使うこと!文具店で売っている。ホッチキスで止める方法は厚みが出てしまうので並べた時キタナイ)このテープは非常に薄く、裏にノリが付いていて剥離紙を剥がして貼るだけ。しかしこれを使って箱にする際にもコツがある。説明しよう。


谷折りの裏側の尾根の部分には、折り曲げる前に、カッターでごく浅く筋状のキズを付けておくと、折り曲げやすい。これをしないと箱の角が丸くなってしまう。


さあ、折り曲げよう。キッチリ直角に折ることが、美しい箱のポイント。テープを巻く前に、あらかじめキッチリ折っておく。


やりなおしは効きにくいので、それぞれのカドでしっかり箱の形を作りながら、周囲の側面にテープをグルリと一周巻いていく。テープは箱の全周より1センチくらい増しとし、ハサミでカットする。1センチはテープが重なるわけだ。


その場合、箱の側面の幅が20ミリなので、35ミリのテープを使えば、上下に7.5ミリほど余る。まず余らせた状態で巻く。底面と側面はこの時点で完全に直角に折れ曲がる。


上下に7.5ミリほど余ったテープの角をハサミで切る(8カ所)。内側に折り曲げやすくするためだ。


これは底の部分だ。底の部分に余った7.5ミリ幅のテープを折曲げていく。直角に直角に…。ルーズな人も几帳面にやろう。


これで、底の部分は完成。剥がれることのないよう、しっかり押さえること。


箱の上の部分も折り曲げよう。この内側に巻き込む上の部分について「7.5ミリでは幅取りすぎ」と感じる人は5ミリくらいでも構わない。というのは、そのくらいだと切れ目を入れなくてもキレイに内側に折れ曲がるからだ。ここを5ミリにすると、底に折れ曲がる部分は10ミリとなる。いずれにせよ底部分のテープには必ず切れ目を入れないと、底がボコボコして箱の座りがわるくなるので必ずやろう。

■いよいよ完成

仕上げにもう一度、よくテープを押さえ、形を整えて出来上がり! まとめていくつか多く作っておくと、お得だね。



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